当事業のHPをご覧いただき誠にありがとうございます。
秋田県社会保険労務士会が受託しました人材不足分野における人材確保のための雇用管理改善促進事業は、平成29年度をもちまして終了する運びとなりました。
それに伴い、このHPも平成30年3月末で更新終了となり、今年度の取組事例につきましては、秋田県社会保険労務士会のHP上にアップする予定です。
今後は同じく受託予定であります働き方改革推進センターへ相談等を引き継ぐ予定となっております。
こちらも併せて、よろしくお願いいたします。
復興事業の本格化、アベノミクスや2020年の東京五輪開催決定に伴い、建設分野においては今後一層の需要拡大が見込まれる一方、少子高齢化が進む中で若年層の構成率の減少が顕著であり、将来的な技能労働者の不足が強く懸念されています。
こうした状況の中、労働者の募集と職場定着を促進するには事業主自身が職場の魅力アップを図っていく必要があります。
平成28年度に引き続き今年度も、秋田県社会保険労務士会は、秋田労働局より「人材不足分野における人材確保のための雇用管理改善促進事業」を受託し、雇用管理制度の改善を通じて建設分野の事業所での「魅力ある職場づくり」を支援いたします。
●対象事業所
常時1人以上の労働者を雇用する建設業者等
●雇用管理アドバイザー
社会保険労務士が訪問し、雇用管理改善策等を助言・提案
●1社あたりの訪問回数
基本8回程度の訪問を予定
●雇用管理アドバイザー派遣のイメージ
※雇用管理アドバイザー(社会保険労務士)に具体的な業務を依頼する場合は、報酬が発生する可能性がありますのでご注意願います(相談支援は無料となります)。
●雇用管理改善事例(昨年の好事例集からピックアップ)
※好事例集についてはページ下部にあるPDFにてダウンロード可能です。
A社 | B社 | C社 | |
社員数 | 22人 | 35人 | 12人 |
悩 み |
従業員の高齢化に伴う作業効率の低下。 |
若い社員が将来に希望を持てるような人事評価制度を導入したい。 | 求人を出しても応募者おらず。離職者を出さない工夫が必要。 |
課 題 | 新卒採用が何年もなく、現在いる従業員の高齢化が進んでいる。 |
給与改定等に明確な基準がなく、その時々の事業主側の判断により決定。個々の詳細な評価には至っていない。 |
福利厚生 働きやすい環境づくり 労働時間管理 |
提 案 |
・定年制度見直しによる助成金制度の活用 ・雇用管理制度導入による働きやすい環境づくりと企業のイメージアップ化 |
・等級制度及び人事考課の導入 ・キャリアの可視化、人事考課による評価と課題の可視化による納得性の向上 |
・1年単位の変形労働時間制を活用した労働時間管理 ・従業員のモチベーションをあげるための福利厚生制度の導入 |
結 果 |
定年制の見直しは従業員の反対もあり今回は見合わせた。職場定着支援助成金の健康づくり制度導入のため計画書を作成・提出し、生活習慣予防検診を従業員全員について行うことになった。 |
複線型等級制度を導入予定で、従業員への説明会を実施する予定。新制度移行に伴い不利益変更とならないよう個人ごとに微調整を実施し、個別説明を行った。 | 1年単の変形労働時間制は導入済。今後は就業規則の整備を行い、福利厚生制度の充実を図る。従業員も喜んでおり、仕事に対する取り組み方も変化してきたように思える。 |
アドバイザーの 感想 |
提案をしていく中で多方面にわたる諸問題を一緒に解決していく雰囲気が作られ満足感が得られた。まだ計画書を提出したばかりなので、目標達成に向けて頑張っていただきたい。 | 各等級ごとに評価項目を決めており、対象者にとっても目標と達成度がより明確になった。制度に対する意見交換の場を設けるなど、運用面での充実を図って頂きたい。 | もともと社員間のコミュニケーションも取れ、働きやすい職場環境であったが、今後、福利厚生制度の充実を図り、変形労働時間制も運用していくことで、ますます環境が整っていくと思われる。 |
※今年度の雇用管理アドバイザーの派遣は、秋田県内限定13社までとさせていただきます。
なお、現在(6月2日)すでに6社への派遣が決定しています。
「採用したいのに応募がない」「社員がすぐに辞めてしまう」等のお悩みがある事業主の皆さま、お早めに申込みしていただくことをお勧めいたします!
●今年度の対応事例
(今年度アドバイザーが対応した案件をご紹介いたします。)
D社 | |
悩 み |
従業員の高齢化と若い従業員が定着しにくい。 |
課 題 |
・雇用延長等の制度の見直し ・働きやすい職場環境づくり ・若者が魅力を感じるような職場環境づくり |
提 案 |
・定年制度見直しによる助成金制度の活用 ・法改正に伴う育児介護休業規程の見直し ・トライアル雇用制度を利用し、未経験者でも応募しやすい求人票の作成 |
改善点 |
定年の見直しは、すでに60代後半の従業員もいることから70歳引き上げについて抵抗もあり今回は見合わせた。 法改正に伴い育児介護休業規程を見直し、社内様式も準備した。今まで口頭での連絡だけであったもの書面でしっかり行うよう指導。育児中の従業員には規程を個別に渡し説明するなどして理解を促すようにしていく。 トライアル雇用制度を利用し、未経験者でも応募しやすくなるよう求人票の記載内容もより具体的に分かりやすく新に作り直した。併せて、トライアル雇用助成金と建設労働者確保育成助成金の活用も検討している。残念ながらまだトライアル雇用の応募者はいないが、継続して取り組んでいく。 なお、これに併せて自社ホームページも作成し、建設業について未経験の若年層にも興味を持っていただけるよう仕事内容等を分かりやすく紹介し、スマートフォンからも気楽にアクセスできるよう工夫がなされている。 |
アドバイザーの感想 |
地域のためにも若い人を積極的に採用していきたいとの思いが強いので、未経験者でも建設業に興味を持ってもらおうとHPを立ち上げたり、トライアル雇用制度を採用したりする姿勢は今後も継続的に行っていただきたい。こちらのアドバイスを基に従業員に対して入社してからの年代別必要資格取得表を作成し、従業員の目標設定に役立てようとしている部分も働きやすく若者が魅力を感じるような職場環境づくりに繋がっていくものと期待する。 |
●魅力ある職場づくり実践セミナーで好事例を紹介
「建設業における人材確保・定着・育成のための事例発表会」
平成29年3月24日(金) 《終了しました》
13:30~16:00(開場13:00)
秋田市にぎわい交流館AU 研修室1
(エリアなかいち 秋田市中通一丁目4番1号)
◆「雇用管理改善促進事業」における取組事例
・県内建設事業所における雇用管理改善取組事例
・雇用管理アドバイザーによる具体的な支援内容についての発表
◆秋田県内での人材確保・定着・育成事例
・わが社の若年社員定着促進に向けた取り組み
・建設業の人材確保に関する協働事業について
●好事例集を作成し、業界団体等を通じ配布